産業団地と区民の交流
金沢区は、豊かな自然に恵まれた住宅地です。そして、もう一つの特色は、臨海地区に産業団地が隣接していることです。金沢区の産業団地には1,000社以上の企業が集積しています。しかし、どのような経済活動をしているのか、どのような会社があるのか、あまり良く分からないのではないでしょうか?
ここには、製造業、運輸業、卸売業、建設業、サービス業等の多種多様の会社が集まっています。日常生活に身近な食料品の工場もあります。地区全体の安全性を確保し、相互の連携やビジネス活性化を担っている団体が、(一般社団法人)横浜金沢産業連絡協議会です。地域との調和・地域への貢献も団体のテーマで、さまざまな形で情報発信に努めています。
この協議会と横浜シーサイドフォーラム(若手経営者の会)から約20名が代表し、実行委員会を設けて主催しているのが「PIAフェスタ」。産業団地の従業員の方々にも、区民の皆さんにも楽しんでもらえる秋の祭典に向けて、今、委員会は頑張っています。
「PIAフェスタ2022」見どころは?
PIAの事務局担当の渡邊真吾さんに、これまでのPIAフェスタのハイライトや今年の企画についてお聞きしました。
――これまでのフェスタで、特に盛り上がった企画は何でしょうか?
渡邊さん:2015年に横浜市立大学の学生さんたちが提案・企画してくださり、「ダルマさんが転んだ」をフェスタで実施しました。有名なユーチューバーを巻き込み、また、ギネスの方の立ち合いもありました。若い方が大勢参加して、大成功でしたね。なんと動員数は「ギネス世界記録」にその場で認定されました。
YouTubeで「PIAフェスタの歩み」を検索すると、この「ダルマさんが転んだ」のギネス認定の様子が見られます。また、主催者の意気込みや、熱量も紹介されています。
――昨年は縮小開催でしたが、「金沢プチマルシェ」が好評だったそうですね。
渡邊さん:「金沢プチマルシェ」は、産業団地で作られ、馴染みがある物産の工場直売の企画です。横浜シーサイドフォーラムのメンバーが中心になって実施されました。特に昨年はコロナ禍の対策も考えて、インターネットで事前受付するテストケースとなりました。フェスタ当日の商品引き渡しで、当日の追加即売もあり、完売し盛り上がりました。
今年のプチマルシェも、9月から準備に入っています。大いに期待したいですね。
――今年は、何か特別な企画はありますか?
渡邊さん:今年も、サプライズイベントを用意しています。内容は、お楽しみに!昨年は、「打ち上げ花火」でしたが、今年は……。当日のサプライズです。
残念ながら、内容は「お楽しみに!」との事でした。
――今年も盛りだくさんの企画をご用意されているようですが、準備が大変ですね。
渡邊さん:実行委員会の約20名が、フェスタの日に向けて半年間、毎月のように集まって準備しています。地域の方々のみならず、この団地で働く人々が、楽しめる催しになる様に英知を結集しています。
――PIAフェスタを一言で言うと何でしょうか?
渡邊さん:「祭」ですね。産業団地にある会社が、日頃の安全操業への感謝、そして事業の繁栄を祈る「お祭り」でもあり、それ以上に地域の人々との交流をして楽しむ「秋祭り」を目指しています。
最後に渡邊さんから「不測の事態が起こらないことを願っています」と一言。「これだけ続いているフェスタですから、今年も続けたいと強く思っています」。感染症や、自然災害を経験してきただけに、身に染みる言葉でした。平常に戻ってこそ行える「祭」が楽しみです。
家族そろって来場を
金沢産業団地の秋の祭典、「PIAフェスタ2022」に、「家族そろってお越しください」と渡邊さん。産業団地で働く人も、区民も、子供たちも、高齢者も若い人も、学生さんも、金沢区の一角で頑張るたくさんの企業がある事を身近に知って、「祭」を盛り上げたいですね。
写真・文=松浦修
Information
PIAフェスタ2022
開催日時:11月3日(木・文化の日)10:00-16:00
11月4日(金)10:00-21:00
開催場所:横浜市金沢区福浦1-5-2 横浜市金沢産業振興センター内
金沢シーサイドライン「産業振興センター」駅より徒歩1分
主催:(一社)横浜金沢産業連絡協議会・横浜シーサイドフォーラム
共催:(公財)横浜企業経営支援財団
後援:横浜市経済局・金沢区役所・横浜商工会議所
(一社)横浜市工業会連合会・横浜市金沢団地協同組合
問い合わせ先:PIAフェスタ実行委員会 Tel.045-781-1131
この記事について
この記事は、取材の仕方や文章の書き方、写真撮影のコツを学ぶ「金沢区の魅力発見・発信講座」の受講者が、区民目線で実際に取材・執筆したものです。