横浜エリア記事ライター・佐原ねおさんの記事で、2025年11月にリニューアルした 京急「金沢文庫駅」西口広場 紹介されました!
(以下、2025年12月25日にYahoo!ニュースでも紹介された記事となります。)

 

横浜市金沢区にある歴史博物館が地名の由来となり、その地名に合わせた駅名となっている京急「金沢文庫駅」。東口側は海の公園や横浜・八景島シーパラダイス(以下、シーパラ)のある海方面、西口側は金沢動物園で有名な金沢自然公園がある緑豊かな山のある自然に恵まれたエリアです。

2025年11月4日「GREEN×EXPO 2027(2027国際園芸博覧会)」の開催500日前を迎えた日、駅西口広場リニューアルとして壁画のお披露目イベントがありました。1カ月以上が経過したいま、どのような反響があったかなど、関係した方々にインタビューし、お話をお聞きしてます。

お話を伺った「寄り道×Kanabun」整備事業プロジェクトメンバーのみなさま

 

今回は横浜市金沢区役所「寄り道×Kanabun」整備事業プロジェクトメンバーと、デザインを担当されたアサバアートスクエア主宰の浅葉弾さんにお話を伺いました。

 

壁画のデザインは、メンバーでアイデアを出しあい、近隣保育園の園児たちにリクエストを聞き、アサバアートスクエアにデザインを依頼したもの。

「この壁画の前で好きなダンシングポーズで撮影してくれるようなフォトスポットになってくれたらと思ってます!ぜひ元気なダンシングショットを撮ってください!」と浅葉弾さん。(画像提供:アサバアートスクエア)

 

「絵に登場しているのは、金沢区幸せお届け大使 ぼたんちゃん、金沢動物園とシーパラにいる生き物たちがみんなでノリノリダンシングしてます。そして、せっかくなので“絵の中に隠れている20個のハートを探せ!”企画も入れました!」と、アートデザインを主に担当された「虹のあそび隊」隊長でもある弾さん。

こちらのアートはメインが虹のあそび隊、花の部分は地元保育園47名の園児が手掛けたコラボ作品。年中園児22人分の花は事前に描かれ、スキャンしてすでに壁画に入っていました。

画像提供:アサバアートスクエア

 

「年長さん25人には11月4日のイベントの場で[花3輪]を描いてもらいました。[花3輪]といっても園児一人が花びら一枚を描き8枚(8人分)を合体して一輪の花になります。なので花びら一枚一枚に個性と想いがつまった夢の[花3輪]なんです」と弾さん。

よく見ると子供たちがデザインしたいろんな形の花がアートの空を飛び交っています。

 

プロジェクトメンバーの方のお話によると、駅を利用する人を対象とした事前アンケートでは、8割超が“印象が良くなかった”と回答。事後アンケートでは9割の人が“良くなった”という回答が得られたそう。※デザインは当初の案よりもさらにグレードアップして躍動感のあるアートに仕上がりました。

 

リニューアル前のこちらの場所は、空き缶や吸い殻などのポイ捨てが絶えず起きていたとのこと。アートで目立つ事によって抑止効果も狙っているのだとか。

今でも禁煙の注意喚起ポスターが貼られている壁画前

 

実はこの場所、リニューアル前にはテーブルやベンチがあり、夜にお酒を飲んでいる人がそのままゴミを置いていってしまうということが多かったとのこと。そしてその真横に禁煙の注意喚起ポスターが並んでいたにも関わらず、空き缶や吸い殻のゴミが絶えませんでした。

2025年夏時点、整備前の広場の様子(画像提供:金沢区役所)

 

実際に区役所にもこの広場を何とかしてほしいという、住民からの苦情もあったのです。

「金沢区幸せお届け大使」ぼたんちゃんのアートが、ポールの上に4種類飾られています。こちらも近隣保育園で何がいいか手を挙げて選んでもらったもの。

 

「ダメというだけでは効果がない。アートがあることでモラルがない人の心に訴えかけることを狙っています」とプロジェクトメンバーの方。なるほど、確かに思い出すと時にゴミを狙ったカラスが集まっていて、少し怖い雰囲気があったことも思い出します。

海と森を背景に家々が並んでいる様子が、金沢区をよく表現できているように思えます。

 

アートができたことで明るい雰囲気になっただけでなく、テーブルがなくなりベンチの数を減らしたことで、道幅も広くなりました。ちょうどエレベーター利用者が通過する動線にあるので、車いす・ベビーカーを利用する人には通りやすくなったという声も。

 

また保育園のお散歩コースにもなっているため、多くの子供たちがこのアートをよく見ているそう。

取材時に見つかったゴミはプロジェクトメンバーの方々が拾ってキレイにしていました。

 

正直にありのままをお伝えすると、取材時には空き缶はなかったものの、残念ながらタバコの吸い殻はいくつか落ちていました。「まだ啓発活動の対策は必要」とプロジェクトメンバーの方。ただ清掃を担当されているシルバー人材センターの方々によると、広場のゴミは明らかに少なくなったと実感しているとのことです。

西口広場には正式な名称がなく、プロジェクトメンバーの間では「ぼたんちゃん広場」というニックネームがついているのだそうです。

 

ちなみにこちらのアートはぼたんちゃんや生き物たちの間に少しスペースがあり、そこに人が入ってポーズをとるのにちょうどいいのだとか。「ぜひ踊っているポーズをマネして、写真を撮ってほしい」ということです。

取材時に、ちょうど通りがかりの人が「ハート20個もあるんだって!見つからないよね」と会話していた声が聞こえました。夢中になって探す子供もいるそう。ちなみにこちらの象のお腹も隠れハートのひとつ。

 

「ハッピーで賑やかな雰囲気づくりとしてこの絵が活躍してくれたらと思います。駅前の雰囲気がすごく明るくなったと思うので、通勤通学などで前を通る方が少しでもいい気分になってお出かけしていただけたら本望に思います」と弾さん。

アートと合わせて太陽を入れて撮影。花・ハート・花火・音符など、近隣保育園の園児からリクエストのあったものがいくつも散りばめられています。

 

「明るくポップな壁画の前で写真を撮って、ぜひSNSであげてこの場所が有名になってほしい。そうなることで喫煙が少なくなれば。金沢区のシンボルのような存在になっていってほしいです」とプロジェクトメンバーの方。

実はリニューアルプロジェクトはこれで完成ではなく、ベンチまわりのデザインも今年度中に追加される予定。今後はキッチンカーを呼ぶなど、広場を利用したイベントも検討していきたいとのこと。

金沢文庫駅を利用する時は、進捗具合も見てみながら、西口広場へ訪れて写真を撮ってみられてはいかがでしょうか。

 

※アンケートは駅利用者に対してシール式で実施されました。

整備前アンケート:81回答(複数回答)、印象が良い(14回答、17%)、印象が悪い(67回答、83%)

整備後アンケート:91回答(複数回答)、印象が良くなった(82回答、90%)、印象が悪くなった(9回答、10%)

情報提供:金沢区役所

 

(写真・文 佐原ねお)

 

アサバアートスクエア

公式サイト:アサバアートスクエア

アクセス:京浜急行「金沢文庫駅」より歩いて7~8分ほど

住所:横浜市金沢区金沢町205

インスタグラム:asaba_art_square

虹のあそび隊

公式サイト:虹のあそび隊

インスタグラム:njijinoasobitai

YouTube:虹のあそび隊