2019年9月の台風第15号による高波で甚大な被害を受けた金沢区福浦・幸浦地区。2022年夏、横浜市港湾局みなと賑わい振興部の方に取材し、⾦沢区魅力発信ポータルサイト「カナスタ」に私の書いた記事が掲載されたのが10月13日でした。あれから約6カ月が過ぎ、周辺設備の工事が完了し、2023年GW前の4月28日(金)に供用開始の日を迎えることになりました。新しく生まれ変わった『金沢水際線緑地』、横浜市立並木第四小学校の児童を招いてのセレモニーの様子や初めて護岸の遊歩道から見た風景などをお伝えします。

*リンク カナスタ「甚大な台風被害を受けた福浦護岸 新しく金沢区民の憩える遊歩道に」

供用開始当日、セレモニー前に護岸遊歩道に上がりました

今回供用開始前に金沢区民ライターとして取材させてもらえることになり、まだ誰もいない遊歩道に上がることができました。遊歩道は昨年の取材時に聞いていた通リ、間詰石の敷かれている部分は約2.5m。ここは護岸を超えてきた波の排水部分となるため、利用者が立ち入らないようチェーン柵が設置されていました。遊歩道部分は幅が約5mで長さは管理棟から南に約560m、北には約370mあります。

護岸の上部を遊歩道として再生、管理棟から南側
管理棟から北側、横浜ベイブリッジも見えています

管理棟と駐車場やトイレ、遊歩道の安全対策は?

金沢水際線緑地の管理棟は2階建て、2階休憩所内の壁には2019年9月の台風第15号による高波で甚大な被害を受けた金沢区福浦・幸浦地区の復旧の過程が2枚のパネルで紹介されていました。自販機が設置され休憩することができ、テーブル席からのんびりと海を眺めたり、テラスに出れば心地よい潮風に吹かれ東京湾を行き交う船舶や浦賀水道、房総半島まで望むことができます。

管理棟
管理棟2階休憩所とテラス

民間企業が管理・運営者となった駐車場は広く、入口から北は182台、南は72台の計254台が駐車でき、管理棟側にはバイクや自転車の駐輪場も設置されています。トイレは管理棟と南側の2カ所に設置されていました。広いエリアになりますが防犯カメラが設置され、警備員も管理棟2階事務室に常駐しているので安心です。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 91ae0368b6b9c50ffff6cb31b3e959ef-2.jpg
金沢水際線緑地の駐車場

トイレは管理棟と南側の2カ所設置

護岸上部の遊歩道には多くの注意喚起と安全対策が実施されていました。海側のパラペット上部には手すりが取り付けられ、万が一の備えに救命浮き輪が等間隔に設置されていました。また、遊歩道を快適に利用していただくため、イラストを用いたマナー啓発看板や、目立つように大きく表示した注意看板等が設置されています。

海側のパラペット上部の手すりと救命浮き輪

セレモニー「くす玉割りと渡り初め」

午後2時からセレモニーが開始され、永井京子金沢区長から「金沢水際線緑地」の供用開始にあたり「前は広い海、金沢区らしい景色が見られ、新しい名所になるでしょう」とご挨拶がありました。来賓者のご紹介がされた後、横浜市立並木第四小学校の児童と永井金沢区長、中野港湾局長、来賓者によるくす玉割りが行われました。

永井京子金沢区長のご挨拶と供用開始のセレモニー「くす玉割り」

この後スロープから護岸に上がり来賓者と並木第四小学校の児童らの渡り初めが行われました。私は先に護岸に上がり待っていました。来賓者が先に進み子どもたちの顔がスロープから見えたその時、「わぁー」と言う大きな歓声があがりました。子どもたちの目に遊歩道の先に広がる青い海が見えた時でした。風が強い日でしたがよく晴れていたので、きっと想像していた以上の風景だったのでしょう。

永井京子金沢区長・来賓者と並木第四小学校の児童らの渡り初め

「海辺の散歩道」の復活

護岸遊歩道の南側スロープからは「築山()」が見えています。昨年の取材時はこの辺りに架けられた仮設の階段で遊歩道に上がりました。その時「築山」は立入禁止で雑草だらけ、台風の被害から海辺の散歩道はなくなっていました。供用開始に合わせ雑草は刈り取られ、海辺の散歩道の復活です。

ヘリポートが見える丘まであがってみました。踏み入れる人がなかったのでここは草が生い茂っていましたが、散歩で利用する人が多くなれば自然に広場になっていくでしょう。標高10mほどあるので護岸の遊歩道より一段高くロケーションの良い場所です。神奈川県警や横浜市消防局のヘリの訓練の様子などを見ることができます。

護岸遊歩道の南側スロープからの「築山」とヘリポートが見える丘

ゴールデンウィーク前に供用開始となった金沢水際線緑地、既に多くの人が訪れていて金沢区の新しい名所となりつつあります。駐車場も広く、休憩所やトイレもあるので安心して利用することができます。管理棟北側にはイベントが可能なエリアや芝生広場があるので、これからの活用に期待が高まります。多くの区民の方々に訪れて欲しいと思う新しい憩いの場所です。渡り初めでの子どもたちの大きな歓声が 今でも耳に残っています。

写真・文=石原英雄

Information

横浜市港湾局

〒231-0005
住所:横浜市中区本町6丁目50番地の10
電話:045-671-2888

ファクス:045-651-7996
電子メール:kw-nigiwaishinko@city.yokohama.jp

施設HP:金沢水際線緑地・海辺の散歩道 横浜市